エネルギーワークの全体像、そして…
エネルギーが脊柱基底から頭頂まで滞りなく上昇したとき、
私たちは全知へと大きく近づくそうです
私が修行してきた経験から言っても、
「火」の上昇は私たちの意識の進歩と無関係ではありません
エネルギーが潤沢に蓄えられ、
それが他のチャクラから漏れることなく、
スムーズに頭頂まで上昇したとき、
一体どんな素晴らしい経験と発見があるのか?
またそれが私たちにどのような道を開くのか?
それは知る人ぞ知る境地なのでしょう
このトレーニングをするにあたって私たちは、
参考として薪ストーブをイメージすると良いかもしれません
平均的な人類である私たちの状態は、
薪が足らず火が弱々しく、
煙突には所々穴が空いていてススも溜まっていることから、
ちゃんと煙突の上から空気を引っ張れていない状態です
この煙突のススを掃除し、穴を塞いで、薪をくべるのが、
エネルギー的観点からの修行の方法です
これから少しだけ、
具体的にどうするかについてお話しします
目次
1煙突掃除
2穴を塞ぐ
3薪をくべる
Extra 神の恩寵
1煙突掃除
別に順序というのはないと思います
番号は便宜上、とお受け取りください
まずは煙突掃除ですね
この意味合いはと言いますと、
脊柱基底の「火」が昇るための通路を確保することです
エネルギーワークをしていると、
よく特定のチャクラに違和感を覚えることがあります
そこに付着した想念物質を除去することで、
より高位な自己表現ができるようになります
この想念物質には色々あって、
カルマ的な負債、憑依、自ら作り出した想念形態などです
これはセラピーでも取り除くことができます
というより、セラピーなどで他者の力を借りないと手が届かないところがあります
自分一人では気づけないことはたくさんあるからです
自分でやる場合には、
神仏との縁を強め祝福を受けたり、
マントラによって浄化の過程を促す方法があります
これが剥がれるとき、
その多くが日常でしんどい経験をします
負債や汚点ですのでこれは仕方ないのですが、
セラピーはその点一番苦痛が少ないかもしれません
2 穴を塞ぐ
穴というのは、低次の欲求のことを指します
それらは動物や未発達の人間にとっては自然で望ましくもありますが、
霊的進化成長を求める人々はこれを克服しなければなりません
私たちを物質界に強烈に惹きつけるのはこの「欲」であり、
「火(エネルギー)」はこの欲求のために浪費される傾向にあります
これは別名「徳」とも言います
徳はギリシャ語で「デュナミス」といい、
ダイナモやダイナミックなどといった力の源泉を意味する単語として今でも残っています
この煙突の穴で最も分かりやすいのが「射精」などの性的快楽です
なんであれ快楽は「徳」がないと得られません
私たちが性欲はもちろん、
食欲や所有欲や承認欲などを満たすとき、
煙突の穴からどんどん熱が漏れています
この穴を塞ぐ方法は、
これらの欲求に対して断固たる姿勢を取ることです
通常これは単なる「我慢」と考えられていますが、
修行においては正しい考え方を修習することによって行います
よって我慢とは違い、理知的な選択です
最初は難しいですがだんだんと、
「我欲を満たしたところで知れてる」
と思えるようになってきます
3薪をくべる
これは先ほど出てきた「徳」を積むことに関係します
経験上、因果律に直接影響するこの方法が最もパワフルだと思います
なぜなら、行った良い思考や行動の結果は、
必ず良いこととして帰ってこなければならないからです
こうして良い行いの結果として帰ってきた「徳」は、
誰でも脊柱基底の「火」として持っています
この火力が大きければ大きいほど、
上昇の圧力が中央気道に加わります
しかも横穴を塞いでいたら、
それだけパワーは大きくなります
Extra 神の恩寵
「ススを払い、穴を塞ぎ、薪をくべる」
ここまで触れてきた3つのパターンは、
すべて自力に関するものでした
これはまさに「努力」と表現されるべきものであり、
読んで字の如く、上昇の圧力についての説明でした
しかし実はそれよりもはるかに大きい要素があります
それが「神からの恩寵」であり、
これは下からの正の圧力に対する「負圧」のようなものです
この「上からの引き上げる力」は、
すっぽんのようにススを取り除き、横穴から排煙が漏れ出すのを抑え、
それを塞ぐことを容易にします
「なんかズルっぽいな〜」
なんて気もしますが、
高い次元の波動を喚起したのはその本人なのです
人生の本当の意味を誠実に探求し、
真理を悟り神を知りたいと深く願い、
またそのために試行錯誤する人を、
完璧な親である神が見逃すはずがありません
1、2、3はいわば「ワタシの努力」であると言いました
そこにはもちろん誠実さが動機としてありますが、
その誠実さの対象が「自分」と「自分の人生」「自分の魂」であることに着目すべきです
実際その努力が神の愛を喚起するのですが、
それはまだ「自愛」の段階です
これはこれで必要で大切な段階ですが、
上からの最高の力を引き寄せるのが、
「神への愛」と、
「神の神殿としての兄弟姉妹への愛」です
エネルギーワークとしてやること自体は変わりません
気道の浄化
エネルギーを蓄え
漏れを防ぐ
これはマストです
しかしここで私が言いたいのは、
その基調が自分から神、そして兄弟姉妹へと変わるとき、
エネルギーワークは捉え方が根底から変わるということです