カルマの法則を理解すると人生が楽になる

私たちは日々、人や環境に対して不平不満を抱きがちです

表面的には不満はないと思っていても、

心の奥底やほんの微妙なものまで見逃さないとしたら、

不満がないことはまずあり得ません

カルマの法則をちゃんと理解して納得することで、

不平不満の多くが私たちから抜け落ちます

なぜなら「これはそうあるべき」という自己中心的で受動的な立場から、

自分が現象を作り出した本人であるという積極的な立場に立たせるからです

「こうあるべき」または「こうあってほしい」、

という態度は、自分に降りかかる現象の責任は自分にはない、

という立場を明言しているのと同じです

対してカルマの法則を理解することは、

自分に降りかかるように見える現象は、

その一切が過去の自分の行いの反作用として、

それが自分に帰ってきているという事実を受け入れることです

カルマの法則とは、

他者にしたことがいずれ自分に帰ってくるという法則です

ちなみに個人的にですが、質量やエネルギーの保存法則や

作用と反作用の法則は多分カルマの法則の物理的反映ではないかと考えています

人を幸せにすれば、いずれ人からそのように扱われますし、

反対のことをしたならば、必ず自分がされる側の立場に立つことになります

なので考えてみてください

例えば今自分がパートナーからされていることは、

過去の自分が決めているのと同じなのです

親からされたことは過去に自分がそうしたから、

そのままの形でそっくり帰ってきているだけなのです

だからこそ、他者から自分がどう扱われるかや、

されたことを気にしてその人についてあれこれ考えても意味がないんです

カルマの法則の通りに、

自分がしたことが帰ってくるだけだからです

過去の行いによって決定されてしまったこと、

起こらざるを得ないことが起こることについて、

苛立ったり悲しんだりする必要は本当はないんです

身近な例で言いますと、

幼児が数時間何も食べてなかったら、

そりゃ機嫌が悪くなって泣いたり怒ったりすると思うんです

これはその子の忍耐力とか道徳の問題ではなく笑、

当たり前のことで、

これに対して腹を立てても仕方ないものです

「そりゃそうなるよね」と

もっと言えば魚を火にかけたら焼き魚になるし、

もっと焼けば焦げます

「そりゃそうなる」ですよね

これを人生で自分に起こることに当てはめることが、

カルマの法則を理解することに繋がります

ただ最初のうちは理解が難しいと感じます

法則の理解とは逆の立場を取り続けてきたから、

現象は相手の意思や条件によって変化すると信じているからです

でも内観やカウンセリングをして固定化した情緒を解きほぐしたり、

心の修行をしていくと心に染みついた固定観念が緩みだして、

段々とこれが本当のことなんだってわかってきます

そうすると大体のことが「そりゃそうなるよね」と思えるようになるので、

例えば悪口を言われたり酷い扱いを受けたとしても、

単に法則によって生じた結果として”流す”ことができるようになります

もちろん良い現象も同じです

それらは起こるべくして起こります

この理解が深まるほどに、

人生の展望というか、人生の背後にあるカラクリといいますか、

ちょっとうまく言葉にできませんがすごくひらけてきます

これまで家の窓から見ていただけの景色が、

ちょっとした高台から街を眺めるくらいの変化です

ちなみに私の経験からして修行者は、

輪廻と因果というプログラムから徐々に抜け出しつつある魂ですので、

カルマの返り方が普通の人とはちょっと異なってくるように思います

普通の人は一つの閉鎖系の中でぐるぐる同じことをやっている感じですが、

修行者はそこからちょっと外れたルートに入るからです

なのでカルマの返り方が修行者仕様になります笑

薄い苦しみがぎゅっと圧縮されてドーンときて短期間で終わったり、

積んだ良い行いによって弁済が免除されるような…

他にもいろいろあります

これはいろんな修行者が同じことを言いますね

事実としてそうなんです

とにかく起こった出来事に対して

「そりゃそうなるよね」

と納得して受け入れるのがミソです

そうすれば、そこに不満の居場所はないはずです

あとはカルマ的に考えれば、

人からどうされるのか不安に思う人については、

そのように悩んでうちに籠るよりも、

悪いカルマはどんどん回収して受け止めて清算してしまって、

一方で積極的に人に親切にしたり助けたりすることで、

将来自分が親切にされる因を作る方が合理的と思います

あとは他者からされたことやしてもらえなかったことについて、

どうしてもそこに囚われて悩んでしまう場合

考え方を180度逆転させて、

そうした結果を作り出した自分の言動に意識を向けるといいです

つまり自分がこれまで他者に対してしてしまったことや、

するべき時にしなかったことについて囚われて悩む方が建設的です

もうちょっとだけ話をすると、

カルマの法則は、

親からされることなどの一見自分には責任のなさそうな、

不可逆的に見えることにも当てはまります

自分が過去にしたことがそのまま帰ってくる

その大体の場合において、

自分がされて嫌なことを自分も人に対してやっているものです

「私は被害者だ」と言いながらも、

機会さえ訪れれば自分も誰かに同じことをしています

これが因果の誤ることのない法則だからです

宇宙は法則を成就させるために、

方便として親の姿をとっているような感じです

もし努力や気づきによって因果の鎖が切れていて、

現在自分がそういうことをしていないなら、

相手がそういうことを実際にしていたとしても、

嫌悪感や他のネガティブな感情がほとんど反応しないし、

逆に相手から好かれたりします(実体験)

好かれはしても因果がないので自然と離れたり、

感情的な接触のない距離感に落ち着くように思います

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です