嫌味や悪口を言う人の心理

嫌味や悪口が口をついて出るのは、

その本人が心のうちに苦しみを抱えているからです

その苦しみを外に出して楽になりたいと思うから、

それを言葉や態度として他人に放り投げます

例えばものすごく気分が晴れやかなときに、

誰かの悪口や非難は出てきません

他方悲しみや苦しみに苛まれているときは、

誰かに当たったり不満を言うことが多くなります

風邪や腹痛など、肉体的な苦痛を感じている時、

イライラしやすいのも同じですね

こうして私たちは自分の苦しみから楽になろうとして、

他者にそれをパスしようとします

これが嫌味や悪口の正体のある一側面です

このことを本当に理解できると、

慈悲の心が自然と湧いてきます

深い同情心と憐れみの気持ちから、

その人を助けたりなだめたくなる衝動が湧いてくるものです

ですから慈悲は自分の中から搾り出すものではなくて、

正しい知覚に自然とついてくるものなんですね

あとはもう一点、これがかなり重要なのですが、

「ああ、相手は苦しんでいるからこうなっているんだな」

「なんとかしてこの苦しみを取り除いてあげたいな」

と思うのはいいのですが、

実はその相手の苦しみ作り出しているのが自分だというケースが、

決して少なくない割合であるのです

ですから、

「なんであの人は私にこんなことを言う(する)んだろう」

などと思う場合、

まずは自分の振る舞いを振り返ってみることをお勧めします

火のないところに煙は立たないものですから、

そこに多くの気づきが含まれています

「あの人は心が貧しいからそんなことをするのさ」

それはある意味本当のことでもあります

ですが貧しい人を目の前にして、

ただ批判して終わるだけでは進歩的な人とは言えないでしょう

相手も貧しくて、

自分も同じように貧しいかもしれません

少し前にあるところで、

不法投棄が絶えない空き地だったのでしょう

雑草の中から何本も登りが立っていて

「ポイ捨ては心の貧しい人のやることです」

とデカデカと白地に赤で書いてありました

他にどう表現したら良いのかわからないからそう書いたのかもしれませんが、

心の貧しいへの正しいメッセージではないように思われます

相手も貧しくて、

同じように自分も心が貧しいならば、

「どうか心に太陽が昇りますように」と、

一緒に神に祈りましょう

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